
概要
高炉スラグやフライアッシュなどの産業副産物の有効利用は、セメント・コンクリート部門の脱炭素化に貢献します。しかし、その供給源である高炉や石炭火力発電は大量の炭素排出を伴います。これらの産業副産物を確保するために高炉・石炭火力を稼働し続けることは妥当なのでしょうか?分析の結果、スラグやフライアッシュは最大限活用すべきである一方、その役割は移行期に限られるべきであり、供給確保のみを理由とした高炉や石炭火力発電の稼働は脱炭素化の観点からは正当化できないことが分かりました。稼働継続が正当化されるには、高炉と石炭火力発電の単位生産量当たりの炭素排出量を、現状から約90%削減する必要があります。
著者
Takuma Watari, Zhi Cao, and Benjamin McLellan
掲載誌
Journal of Cleaner Production, 554, 148121, Link